2006年02月05日

マイナスな唄は小鳥が嫌う。潜めて逝こうか、潜めて寝ようか。

人間はその高い知能故に現実に無い世界を脳内で作り出すことが出来るのです。
まぁ、要は久々に妄想更新しますって事です。

文章にするとかなり長くなるので、詳しい説明は後ほど。
今回はさらに注意事項つきの小説までついてきてます。

※議長の死にネタです。苦手な方は読み飛ばしましょう。
※今日はラクス様の誕生日ですがヒロインはミーアちゃんです。
※でも、ミーアちゃん好きな方にも結構微妙かもしれない。



ミーアバッドエンディング「犠牲者の過ち」

響き渡る銃声が、ようやく鳴り止んだ頃。
私の身体には何発かの銃弾があたり、血が流れていた。
部下は私よりも先にやられている。最早ピクリとも動かない。
それでも、此処から、そして彼らから逃げ切った誰かが発見してくれるのを祈った。

まだ死にたくは無い。
プラントが平和になっていく姿を、最高評議会議長として…一人のコーディネイターとしても、見届けたいのだ。
その為にはまだやる事が沢山ある。あの計画を実行しなければいけない。だからこそ、まだ…。

「…全部、終わった?」
「はい。デュランダルはまだ、生かしておきました」
「そう…」

不意に、誰かが部屋に入ってきた。犯人グループと会話をして、こちらへやってくる。
私の視界には紫色のスカートが映った。これは“彼女”がデザインしたのを、私が作らせた衣装だ。
桃色の長い髪が揺れる。彼女はやはり、ミーアだ。無事だったか…いや、それとも、彼女が…?

「議長」

ミーアが私の名前を呼んだ。抑揚は無いが、その中に何かが秘められているように感じたのは私だけだろうか?
犯人グループは銃をガチャリと構える。銃口が向けられているのはもちろん私だ。

「やぁ、ラクス。…それとも、ミーア…と、呼んだ方がいいのかな?」

この状況なら、誰が見ても彼女と犯人グループが結束しているのが分かるだろう。
息が苦しいが、君が望むのならば…私は君と会話をしよう。おそらく私は今、その為に生かされているのだから。

「貴方が悪いのよ…全部、全部、貴方が!!」

彼女は叫んだ。これまでの鬱憤を全て晴らすかのように。
いや、実際はそうなのだろう。私に言いたい事は沢山あったに違いない。
特に、彼女にとって大きな変動のあった最近は。

「私、知ってるのよ…アスランに、言われたもの。私の事、要らなくなったら切り捨てるんでしょ?」

アスラン・ザラ。私が切り捨てたあの男に、ミーアは何かを言われたらしい。
切り捨てる…それは事実であり、アスラン・ザラはそれを身を持って君に証明してくれたはずだ。
そして、私も近いうちには君を切り捨てようと思っていた。

「最初は、それでもいいって思った。私は最期の最期までラクスでいたいと思った。あのラクスはプラントを捨てたんだから、みんなは絶対私の事を受け入れてくれるし、私はいつまでもラクスでいられるって」

そう。その気持ちを私は利用し、ミーアを“私の思うが侭に動くラクス・クライン”に仕立て上げた。
君もそれくらいの覚悟でラクス・クラインになりきり、整形してから今までをラクス・クラインとして生きてきたのではないかね?

「でも、それは違った。本物のラクスが出てきたら、みんなが私の事を疑って…」

人間とは信じやすく、疑り深い生き物だ。彼女は、それを知らなかった。
信じやすいからこそ、私は造花のような偽者を本物の華だと信じ込ませる事が出来た。
いざ本物の華が出てくれば人々は混乱し、どちらかを疑うだろう。その疑いは、例えミーアが本物だったとしても簡単には消えない。
それはそうだ。彼女は偽者で、私の敷いたレールを歩く人形でもある。
オーブの会見の時にもアドリブができず、本物のラクス・クラインが出てきた時に狼狽し、毅然とした態度を取れなかった。
あれはオーブにいきなり自分が現れたから驚いていたとも取れるが、彼女が偽者である何よりの証拠にもなれるのだ。

「思い知ったの。私はミーアだって。ラクスじゃないんだって。…そして、私はもう要らないんだって」

彼女はラクス・クラインではない。私が限りなくラクス・クラインに近い容姿になるように作らせたミーア・キャンベルだ。
本物のラクス・クラインが出てきたのなら、ミーアはもう必要が無い。むしろ世論によっては私の計画に邪魔な存在とも成り得るのだ。

「アスランに言われた言葉が、今になって突き刺さるの。私を苦しめるの。私は捨てられる…絶対、殺されるって!!」

ミーアの瞳に涙が浮かんできた。切り捨てられる恐怖…切り捨てる側の私は、それを考えた事が無かったな。
いや、私はあえて考えなかったのだろう。考えてしまうと、切り捨てる事に躊躇いを覚えてしまう。
そうすれば、必要ではないものを切り捨てられなくなり、私は計画諸共暗闇の中へ転げ落ちてしまうのだから。

「だから、殺される前に殺すの。ラクスにしてくれたのは感謝してるけど、私、まだラクスでいたい!」

叫び声。それは悲鳴のようだった。一粒、二粒と涙が零れ落ちていく。
その中に彼女の全ての想いが篭っているのだろう。今、それを解き放っているのだろう。

「ラクスとして生きていきたい! いつまでもラクスでいたい!! 私はラクス、ラクスなの!! ミーアじゃない…」

崩れ落ちるように座り込み、ミーアは悲鳴を嗚咽へ変えた。
ラクスではない。しかし、自分はラクスだと思い込ませている…それによって起きる軋みというものが私には感じられた。
ラクスでいたい…彼女のその欲望の一部を叶え、さらに拍車をかけさせたのは私だ。
だが、私は後悔などしていない。
プラントの計画にはラクス・クラインの存在が必要不可欠だった。だから私はラクスを用意した。それだけだ。

「それなら君は…本当のラクスを、どう…する、つもりなんだい?」

私が訊くと、ミーアは顔を上げる。元々は灰色だったその蒼い瞳からは、幾つもの涙が零れていた。
美しさなら誰よりも優れている本物のラクス・クラインならば、もっと静かに、淑やかに泣き、その涙にさえ価値が生まれるものだろう。
ラクス・クラインとミーア・キャンベルは、やはり違う。いくら瓜二つの顔をしていてもラクスには無く、ミーアには有った美しさが存在し…それは此処ではなく、もっと違う場所で発揮されるものだった。

「もちろん殺すわ! 私がミーアだって事を知ってる人は、みんなみんな殺してあげる! みんな殺して、私は本当にラクスになるの!」

…そう、それは最早過去形なのだ。
彼女が涙を流しながら浮かべるこの狂った笑みに、誰が惹かれるだろうか?

「君にできるのかな…本当に」

そして、真実を持つ者を殺すと誓い、茨の中に身を投じる覚悟の中に秘められた悲しみを、誰が見つけ出して慰められるだろうか?
誰も居ないだろう。その悲しみを理解する為には、真実を知らなければいけないのだから。
それならば私は、これから彼女に襲いかかる『孤独』を思い知らせてやろう。
酸素の無い宇宙の中では呼吸も出来ず、水も無いのに溺れて死ぬ…それに似た孤独というものを。

「やってみせるわ。ラクスになる為なら、私は何でもする」

「君、には…無理だ」

覚悟を決める瞳の中に、やはり悲しみが見え隠れしている。
手を血で染める事を後悔し、恐れている。それで、君が心から尊敬しているラクス・クラインを殺せるのかい?

「その手で、ラクス…クラインは、殺せない」

その質問を飲み込む代わりに、それを事実のように断言して吐き出した。
実際、私には見える。ミーアがラクス・クラインを殺せるはずが無いという事が。

「殺せるわ! やってやる!」

床に耳を当てているから、誰よりも先に理解できる。
階下からだろう。ざわめきと足音が聞こえてきた。逃げた誰かが助けを呼んだのだろう。
ミーアは狂気も悲しみも覚悟も込めて、そう叫んだ。

「…それならば、いずれ、君が本物の…ラクス・クラインに会える事を祈っているよ、ミーア」

犯人達も、ようやく階下の騒がしさに気付いたらしい。
横に居た者の、トリガーに掛かる指が動いた。最早私に逃げる力は無く、最期にミーアをこの瞳に焼き付ける。
ラクス・クラインに会わせられるならば、是非会わせてやりたい。その時、彼女が何を言い、どうするかが楽しみだ。
もし、本当にミーアにラクスが殺せたのならば、私は………。


「…私じゃない。貴方のせいなんだから。私の願いを叶えてくれた、貴方の…」

一生懸命、千切れそうなほどに首を振る。
そして現実から逃げ出そうと、また君はそう思い込む。

(貴方のせいで、私は貴方を殺さなきゃいけなくなったんだから…)

そうではない。例え誰が弾を放とうが、私を殺すと決めたのは君自身なのだから…。



私が最近書いた小説にしては使った時間が短い方。
それだけネタが溢れてたと思われる。

この小説、「バッドエンディング」と表記してるのには理由がありまして。
私と友人の脳内だけで展開されているゲームのネタなんです。
ただし主役は議長。デュランダルという怪しいワカメ男。

“プラント最高評議会議長、ギルバート・デュランダルになって「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」の物語を動かしていきましょう。
選択肢やイベントによっては本編と全く違ったストーリーが味わえます!
プラント国民の信用も取りつつ、ミネルバクルーやミーアの面倒も見なければいけないので意外に大変?
色々なイベントを起こし、全8人のキャラクターを落としていきましょう。隠しキャラもいるかも?
追加ディスクがあればさらに攻略キャラが2人も増えます!(※18歳以上推奨)”

…というこれまた怪しいゲームです。
現在、友人風華水菜嬢のホムペで更新中ですので詳しいネタと説明はそちらへ。
(世の中ではこれを宣伝と言うのだろうか、丸投げと言うのだろうか(駄)

で、落とせる8人のキャラの中にこのミーアちゃんが入っておりまして。
ミーアちゃんの好感度が低い(全8ランク中7,8番目ぐらい)時にアニメ第44話のイベント(オーブの演説に本物のラクス登場)を起こした後、ミーアちゃんをプラントに残すと発生する「議長暗殺」のイベント内のミニゲームに失敗すると見れます。
…長いですね(謎

「議長暗殺」のイベントは本来はプラントの信用度が低い時に起きるもの。
しかし、この時に起きる暗殺イベントだけはミーアちゃんが関わるんです。
オーブでの演説に本物のラクス様が登場し、精神的に追い詰められたミーアちゃんは、自分の正体を知っている者と本物のラクス様の暗殺をたくらみます。

ちなみに暗殺イベントで起きるミニゲーム(「狙われる議長」…暗殺犯の銃弾を頑張って避けるゲーム(笑)に成功すると、何食わぬ顔してミーアちゃんが現れて、議長の事を心配するもんだからある意味ムカつきますね。

多分、あと2,3個はこの妄想のEDを書いてここに載せると思います。
…次はミーアちゃんじゃありませんよ?


posted by 早月 at 23:52| 兵庫 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 妄想をしてみた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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