2007年11月04日

毎年11月の恒例行事にしてしまおうか。

毎年11月頃になると詩を載せたくなるのが蒼晴早月さん。
それが何故なのかは自分でもよく分かっていない。
だが載せるッ!ちまちま気まぐれに書き溜めていったものを載せるッ!

……でもどこまで載せたっけ?


「世界の終わり」

錆びたナイフを向けて 折れたフォークで食事する
スプーンは此処には無くて 私は世界を救えない

「元気ですか?」と声をかける
「元気ですよ」と草が答える
ただし口調は棒読み 感情は死んでいる

嫌われ者は道を歩けない それはいつもの事
ただし一つ尋ねたい
好かれ者はこの世に存在するのか?

困った時の神頼み 私も君もよく使う
ただし神木はミイラ化し 備長炭にもなれやしない

どうすれば時を戻せるのかと君が縋りついた相手は
知っていればとっくに昨日に戻っていた
12月31日に一生を終わらせてしまいそうならば
12月30日に戻って全人類を殺せばよいと
彼は考えるかもしれない

神も救いも滅んだら 此処には何も残らない


※地球の歴史を一年に例えると人類が繁栄したのは12月31日頃にあたる。
……環境問題を勉強すると必ずどっかで言われる事。


「ゴールデンシープ、ゴールデンスリープ」

怖くないよ 怖くない
少し眠るだけ きっと気持ちよく眠れるから

怖くないよ 怖くない
言い聞かせている

目の前から逃げ出したい けれど私は逃げられない
手足は鎖で雁字搦め だからせめて心だけは

逃げられなくても逃げられる 逃げ出す事は怖くない
怖くないよ 怖くない
だから今日は良く眠れる


※羊と眠る事は良く似てる。ただし英語限定。
羊が一匹、羊が二匹……はそれを利用した一種の自己暗示。
だけど英語じゃないと意味が無い。
一万匹数えたって日本人には無駄無駄無駄ぁー。


「松の木お化け」

川沿いに居るお化けは夜に私を驚かす
私に倒れてくるようで 地震が起きたら倒れると思い込ませて
昼は全く怖くないのに おまえは夜を怖くする

おまえはただの松の木なのに
そう思ってもやっぱり怖い


※川沿いの通学路の松の木は冬頃になるとたまに怖くなる。
……きっと誰も同意してくれない。


「瞳の涙」

少し 働きすぎたから
閉じたらじゅわっと 涙が出てきた
泣いた時みたいに瞼が熱いの

乾ききったなら濡らしてしまおう
砂漠に雨が降るように
私にも水を撒いてほしい ドライアイはその通過点


※ドライアイには気をつけよう。
ドライアイのくせに目薬を持っていない私が言います。


「ドッペルゲンガー」

黒い全身タイツ
上の人の真似をして 伸びたり 縮んだり 踊ったり
この気狂身(きぐるみ)姿はどれだけ滑稽なのでしょう?
こんな私を人に見られたくない

私はそれを曝け出して笑いと金を取るようなピエロじゃない
宿命とか運命とか そういう言葉は一番嫌い
生まれながらの私の仕事を「しょうがない」で片付けるような奴にはなりたくない
その言葉を使って無理矢理に自分の気持ちを誤魔化したくないの
一生を影で終えたくは無い だから私は人間になる事にした

上の人はいつもたくさんの色の洋服を 着替えて 化粧して お洒落してるくせに
私は毎日黒い全身タイツ ファッションショーを一度やってみたかった
だから私は上の人がお気に入りの洋服を着ているこの日に抜け出そうと思う
上の人には上の人のコミュニティがあって その時間を連続させる事を生きがいにしている
だから私が少しずつ 黒いタイツから抜け出している事も 上の人は気付かない
上の人には絶対に気付かせないけれど 私は精一杯主張してやる

私はここよ 気付いてみなさいよ 私はあんたよ 影身(ドッペルゲンガー)よ
もうちょっと構ってよ 自分を見なさいよ あんたはどれだけ滑稽か
私はあんたにぶん回されて あんたも上の人にぶん回されて
でもあんたは楽しんでいる 楽しんでいるのに楽しくないとか言っちゃってる
じゃあそれすらも楽しめない私は何なのよ もっと全力で生きなさい

全力で人生楽しめるようになったら 私はあんたを乗っ取ってやる
あんたを抜け殻(かげ)に押し込んで
私もあんたみたいに勝手に人生楽しんでやる

だけどいつかは私みたいな思いさせてやるんだから


※長いけど尻切れトンボ。影って大変だよね。
私のドッペルゲンガーもどっかにいるのかな。一度自分を客観的に見てみたい。


「出来上がり理論」

出来上がった人間なんて存在しない
出来上がる頃に死神が連れて行くから

出来上がらなくても連れて行く時も有る
その時は大抵出来上がりに近い人間から連れて行く

丁度いい事に 世の中は善い人間が損をするように出来ていて
善い出来から下がった人間はいつまでもしぶとく図太く世の中に居座り続ける
善い人間が死神に挨拶をして
手と手を取り合って 振り返らずに旅立ったとしても
出来の下がった人間の高い鼻は嘲笑う事しかできない
出来の下がった人間の視界は物差しでは測れない程に狭い
それでも人間は 金色の羊を厳重な檻の中に入れ 誰かを犠牲にする事で守っている
自分が危なくなると簡単に羊も差し出すと言うのに

さて
これを理解し 述べた私が 死神に会える日は一体いつになるのだろうか?


※最近、羊がマイブーム。理論と言ってるけど結局は詩。


「苺の砂」

ハート型にひん曲がってるストローでいちごミルクを飲もうとした
甘酸っぱい香り 味 広がるだろうね

誰も居ない目の前にそろそろバイバイとか言ってみたい
それなら誰を捕まえよう? 隣の席のカップルを見つめる

いちごミルクの感想を話したい じゃあ誰に話そう?
御伽噺の好きな向かいの席の二人が羨ましい!

何でどいつもこいつもメルヘンな髪型しているの?
砂しか食えない 吐き出せない そんな自分が一番キライ

誰も居ない目の前にバイバイ言ってる人を探したい
ストローをもう一本店員さんに頼んでみたい


※「彼氏欲しい」を空想的に頑張って叫んでみた。


posted by 早月 at 01:49| 兵庫 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説と詩を作ってみた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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